この論文は、大阪市南医師会顧問 三好勝氏の執筆により、 21回の連載となります。

1 はじめに 2 日本医事史抄 3 飛鳥時代 4 奈良時代 5 平安時代
6 室町時代 7 江戸時代 1 8 江戸時代 2 9 江戸時代 3 10 江戸時代 4
11 明治時代 1 12 明治時代 2 13 医師法成立
以前1
14 医師法成立
以前2
15 医師法成立
以前3
16 医師法成立
以後1
17 医師法成立以後2 18 医師法成立以後3 19 新制医師会1 20 新制医師会2
21 おわりに










はじめに

社団法人大阪市南医師会は、平成9年11月15日(1997)に創立50周年を迎えた。
新制南医師会の50年史を日本史に重ねると、戦後の50年に一致する。それは、日本が敗戦をスタートにして、復興と繁栄に向かって驀進した50年でもある。医療政策の面で日本は、世界で始めて国民皆保険制度を達成(1961)し、老人保険法を創設(1982)して、それらを背景に日本国民の平均寿命を世界の第1位に定着させるに至った。そして医師会は戦後の嶮しい道のりを国家と共に踏み越え、医学のプロフェッションとして国民医療を守るという重大な努めを果たしてきた。
今改めて戦後の50年を振り返ると、日本の政治史に於ける自民党55年態勢の生滅、バブル経済の発生と崩壊、ソビエト共産主義の降盛と衰亡、東西対抗の終焉等々、世界の歴史を塗り変える様な事件が次々に起った。

現代を生きる私達は、日々さまざまな出来事に出合い、その折々の感動を心に刻んでいるが、その殆んどは車窓を過ぎゆく風景の様に、何時の間にか記憶の外に消えて仕舞っている。私達には、その体験と感動を次なる世代に伝えたい思いがあるし、又、そうするのが務めであろうと思う。

この度、大島会長、鄭編集委員長から、南医師会50年記念に投稿を求められたことを幸いに私は、新制医師会創立までの歴史を探ってみようと考えた。歴史の中には、世代から世代に語り継いでゆきたいメッセージが沢山あると思うからである。